まさに生涯現役のお宝!レジェンドドライバーのコリン・マクレーが運転していたスバル・インプレッサS5 WRCが競売へ!予想落札価格は6,000万円超えに

この車こそ「生涯現役」の言葉が似合うかもしれないな

これまでスバル・インプレッサ(Subaru Impreza/WRX)の歴代モデルやラリーモデルがオークションに出品され、新車価格よりも高額でフェラーリやランボルギーニのエントリーモデルや上位モデルが購入できるほどに高騰していますが、今回は更に珍しいラリーカーのインプレッサS5 WRCがオークションに出品されることが明らかとなりました。

今回出品されるモデルは、1990年代にスバルの四輪駆動[AWD]システムの良さをアピールしてくれた、ワールドラリーチャンピンシップタイトル(WRC)タイトルを獲得したラリードライバーのコリン・マクレー氏が運転していたというインプレッサS5 WRC。

おそらくこのモデルがオークションに出品されるのは極めて稀なことだと思いますが、果たしてどれほどの価値を持つのか、そしてなぜ「生涯現役」と云われているのかをチェックしていきましょう。


「P2 WRC」のプレートナンバーは、様々なモデルに受け継がれ、最終的にインプレッサS5 WRCへ

こちらが、2023年2月25日にシルバーストーンオークション「Race Retro Classic and Competition Car Sale 2023」にて出品予定となっているスバル・インプレッサS5 WRC – P2 WRC。

「P2 WRC」はプレートナンバーのことで、1997年のWRCラリーモンテカルロにおいて、故コリン・マクレーと、ナビゲーターであるニッキー・グリストが乗ったラリーマシンに装着されていたもの。

ちなみにP2 WRCが装着されたモデルは、ラリー・モンテカルロにて事故を起こしてしまったことが原因で優勝を逃したわけですが、その後P2 WRCのナンバープレートは色々な経緯を経て最終的に1998年式インプレッサS5 WRCに移植。

P2 WRCを装着したラリーマシンは、あらゆるラリーイベントで優勝を収めることに

P2 WRCのプレートナンバーは当初、シャシーナンバー3に装着されていましたが、後にプロドライブ(Prodrive)シャシー21に装着され、ヨーロッパ中のレースで多くの成功を収めました。

その後の1998年から2000年にかけて、プライベートチームがキャンペーンを行い、更に多くの勝利を収め、1998年と1999年のハンガリー選手権においてもタイトルを獲得するなど、その強さは圧倒的なものでした。

もはや敵なしともいえるスバルのラリーマシンですが、2001年から2002年の間にイギリスへと戻り、時折キャンペーンを行った後、今日まで所有していたという特別なコレクターが2004年に購入。

2005年から2007年にかけて、多くのラリーでレースを行い、より新しいマシンに対して強力な結果を残すなど、その駆動力やポテンシャルの高さは健在。

イギリスでのラリーイベントのため、左ハンドルから右ハンドル仕様へと改造

ちなみにこのモデル、元々は左ハンドル仕様でしたが、イギリス諸島でのラリーイベントにて更なる競争力を高めることを目的に右ハンドル仕様へと変更されましたが、希望落札者のリクエスト次第では左ハンドルに戻すことも可能とのこと。

もちろん、今日までラリーイベントで活躍してきた現役のラリーマシンのため、定期的なメンテナンスはもちろんのこと、コンディションも抜群とのこと。

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